GB Web Magazine IT’s HOT 特別版
公開 2004 7月7日
WHAT'S BRーJIG 
BR-JIG攻略解説マニュアル 入門編

皆さんこんにちは。
今回も、チエックしていただき、ありがとうございます。

さて今回は、九州の若手アングラー笠 健太郎氏とFUN-MANJIGでおなじみ「フッキークラフト」が共同開発し、発売となった「BR- JIG」をフューチャーし、考え方とその使用法を解説しようと思います。

今回は、
オリジナルの開発者 笠 健太郎氏による入門編です。
それでは、はりきっていってみましょう。

What's BR-JIG

BR-JIGの必要性

既に皆さんご存知かもしれませんがFUN-MANはフォーリングを主体としたライトラバージグです。そのFUN-MANが苦手とする水平方向より上へのレンジキープに特化した能力を持つのがBR-JIGなのです。BR-JIGを使うことによりスイミング主体のライトラーバージグテクニックを高次元で具現化することが可能となるのです。FUN-MANを使う上で見えてきたFUN-MANの苦手な部分を得意な部分として備えたライトラバージグの必要性を感じ開発されたBR-JIGはライトラバージグを使いこなす上で欠かすことの出来ない存在となることでしょう。

BR-JIGの基本的な動かし方

BR-JIGは前文の記述通りレンジキープをしたスイミング主体で使うライトラバージグです。そのレンジキープをしたスイミングアクションを簡単に表現するなら『ミッドストローリングのスロー版』と、いった感じです。ただしBR−JIGの場合ロールアクションがクローズアップされるわけではありません。気配を殺したスイミングアクションこそがBR-JIGの最大の武器となるのです。そのスイミングアクションを最大限に活かすために必要となるのが『ラインスラック(糸ふけ)』です。ロッドワークでスラックを出しながら、スローに一定の速度でリーリングを行うことがBR-JIGの基本的な動かし方です。たしかにラインを張ったままでもスローなリトリーブを行えばレンジキープは可能なのですが、ラインを張るという行為がバスに与えるプレッシャーは少なくありません。スラックを出している時にアタックしてくるバスの大半はバイトしてから反転、もしくは沖に走るというのがほとんどです。BR−JIGを疑い無くベイトだと判断させることが、スラックを出しながらリトリーブを行うことで可能となるのです。

BR-JIGが有効な状況

BR-JIGはバスが水平方向よりも上を意識している状況で最大の威力を発揮します。具体的なシチュエーションを表すとオーバーハング等のシャローカバーに潜む魚、ベイトフィッシュに着いてクルーズしている魚、掴み所の無い中層を泳ぐ魚etc…。上記の魚は常に自分の目線を水平方向より上に向けて行動している場合がほとんどです。このような魚に対してBR-JIGが威力を発揮します。特に『掴み所の無い中層を泳ぐ魚』に対しての効果は目を見張るものがあります。ほんとに何も無い中層を泳いでいる魚を釣っていると思います。

今までの既存のルアーやテクニックでは存在さえ掴みにくかったタイプの魚を釣ることができるのです。そのためには一定のスピードでのリーリングを止めずに足元まで続けることが絶対条件となります。それさえ出来れば『こんな位置で?』と思うようなバイトを体感したいただけるはずです。

BR-JIGを使うためのタックル

ここではBR-JIGの威力を高めるタックルを紹介したいと思います。スラックを出しながらレンジキープを足元までするためにはロングロッド(6フィート7インチ程度)が有利となります。もちろんロングロッドの方がロングキャストが可能となります。また少し遠めでバイトした時にもフッキングのパワーを伝えやすいためバラシも軽減します。テーパーはややファーストよりのレギュラー位のテーパーが使いやすく、バットはしっかりとしたもののほうがフッキングを考えた上で有利です。ちなみに僕はGROOVER'S BENDのSMOOVEシリーズを使っています。6フィート8インチのファーストよりのレギュラーテーパーでバットはMパワーのソリッドティップの竿です。ラインは細ければ細いほどバイトは増加の傾向にありますが、フィールドのシチュエーションやアベレージサイズによってセレクトしましょう。僕の場合北山湖なら3ポンド、川なら5ポンド、野池なら4ポンドを基準に考えています(全てフロロカーボン)。


以上、今回は基本的な使い方と考え方について解説してみました。今回の解説がみなさんの参考になれば幸いです。


笠 健太郎